4月24日 ペルーでの3Dプリンタとレーザーカッター活用事例セミナーの振り返り
- gsfclassroom
- 4月23日
- 読了時間: 3分
更新日:5月10日
こんにちは!Glocal Solutions from Classroom (GSC) 代表の今泉沙織です。
4月3日に、ペルーとラテンアメリカのファブラボ共同設立者で、「生物多様性xデジタルものづくり」を中心に活動されているベノさん(べニート・フアレス)をゲストに迎えてオンラインセミナーを行いました。
今回のニュースレターでは当セミナーからの学びを凝縮してお伝えします。
なお、アーカイブをご希望のお方はこちらからご覧いただき、弊社の「3Dプリンタでオンライン国際交流」プログラムにご興味がありましたらご連絡ください。

セミナーからの学び
✨ ベノさんとの出会いとバングラデシュでのファブラボ設立✨
私がベノさんと最初に出会ったのは、世界銀行勤務時代。バルセロナで開催されたFabLabの国際会議でワークショップをして下さり、ファブラボでどのように教育DXができるか学びました。その知識と人脈を元に、私は世界銀行のプロジェクトで、バングラデシュの8つの大学にファブラボを導入し、生徒がマニュアルで建築模型や鋳型を作っていた状態から、デジタルでものづくりやモデルづくりができるように変革しました。COVIDパンデミック時には、学生たちが3Dプリンタを駆使し、フェイスシールドを制作し病院に届けることができ、医療従事者を救うことができました。
✨ ベノさんのファブラボでのプロジェクトー「生物多様性xデジタルものづくり」✨
ベノさんは、ペルーのアマゾン出身で、そこでは経済的な理由から木を切り安価で売って生活している家庭が多く、森林伐採が大きな課題でした。そこで、ファブラボを利用して、森林伐採を止められるように、様々な物に価値をつけてビジネス作りをしてきました。特にアマゾンの生物多様性を利用して、自然に還るような3Dプリンタの材料を作りだし、循環経済を作りだしたり、蜜蝋などの自然を素材にした商品作り、アマゾン川に浮遊する、全て自然に還る材料でFloating Fab Labを作り運営しています。

✨ ラテンアメリカでのファブラボプロジェクト✨
デジタルものづくりは、カスタマイゼーションができるのが特徴なので、その人のストレスレベルにあわせて必要な大きさのチョコレートが製造される機械を作ったり、自分に必要なビタミン剤を作ったり、3Dプリンタ、レーザーカッター、電気のセンサーを使った洋服を作ったり、世界の教室と繋ぎ、一緒にレーザーカッターで、その日の感情に合わせたスマイルマークの絵がついた子供用の椅子作ったりしています。


✨ ペルーと日本の共通点から見える「伝統工芸xデジタルものづくり」の可能性✨
私が印象に残ったのは、ペルーの伝統工芸である機織り機をレーザーカッターで作り、それを使って、機織りをもっと手軽に若い人たちにも体験してもらう活動、盲目の方でも体験できる活動をしていたことです。日本にもたくさん伝統工芸はありますが、デジタルものづくりの機器を使って、若者の興味を増やし、デジタルでもよいところはデジタル化して、後継者問題解決にも貢献できるのではないかと思っています。

今後ペルーの学校ともデジタルものづくりで交流をしていきたいと思いますので、ご興味のある方はぜひご連絡ください。
お問い合わせ: saori@gsfclassroom.org
公式HP: www.gsfclassroom.org
活動レポート: Note
コメント